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年頭のご挨拶  -平成30年1月

 今年は戌年、私は犬が大好きで子供の頃からこれまで5匹 親犬が産んだ子犬を入れると8匹の犬を飼いました。昨年3匹の子犬が生まれ、二ヶ月後に根雨や米子の家庭にもらわれていきました。子犬はかわいがってもらい、元気にすくすく育っています。日野病院も日野郡の皆さんにかわいがってもらえるように、また、元気にすくすく成長したいと思います。
 さて、昨年のせせらぎ新年号で三つの目標を掲げました。外来待ち時間の短縮、病院案内、ホームページの改訂、地域の皆さんへの医療、福祉の知識の啓発でした。外来待ち時間は時間予約によってかなり改善されたと思います。診療の都合上まだ、長い診療科もありますが、今後も改善していきたいと思っています。病院案内は日野病院の若手の力で刷新され、病院案内らしくない案内が出来上がっています。外来、病棟に配布しておりますので、ぜひ手にとってごらん下さい。ホームページは一部情報の追加をしていますが、まだ、不十分なところが多く、引き続き改訂していきます。地域の皆さんにとって役に立つあるいは知っておいてもらいたい医療情報を日野町報やせせらぎでお知らせし、講演会でもお話ししました。今後も続けていきたいと考えています。
 昨年一年は病院の収益も良好でした。これも、住民の皆さんが日野病院をかかりつけ病院として十分に利用していただいたおかげと感謝しています。日野病院は日野町の一大企業でもありますので今後も経営面での努力も続けていきます。
 さて今年も目標として三つの課題を上げたいと思います。
 第一は少しずつ減っている外来患者数の回復です。これは大変な難問です。毎年日野郡の人口は減少し、それとほぼ平行して外来患者数も減っています。人口が減れば患者が減るのはやむを得ない面もありますが、米子市内の医療機関に多くの患者さんが通院しておられるのも事実です。患者さんと医師の関係は長年にわたって築き上げられた信頼に基づくものですので、すべてを日野病院に来て下さいというつもりはありませんが、日野病院で十分可能な診療であれば地域の病院として来ていただけるように努力したいと考えています。そのために多くの鳥取大学の先生に専門外来をしていただいています。外来患者さんの維持には今後もさらなる対策と努力が必要です。
 第二はスタッフの確保です。昨年は内科医が一名減となりました。しかし、鳥取大学医学部地域医療学教室の協力により、患者さんにご迷惑をかけることなく診療することができました。また、看護師や薬剤師などの確保も吃緊の課題です。スタッフが患者さんと余裕を持って接することができるように、人手を増やすことが必要です。日野病院で働いていただける人があれば是非ご連絡下さい。
 第三は地域との連携をより強めたいと考えています。私はこの度認知症サポート医の認定を受けました。サポート医の役割は地域包括支援センターや医師会と連携をとり、地域に埋もれた認知症患者さんあるいは認知症予備軍の患者さんを見つけ出し、認知症の予防から早期発見、そして治療のための専門医への紹介などを行います。これを機会に認知症に限らず、高齢化が進む日野郡においてすべての住民がかかりつけ医を持ち、医療や福祉から孤立することがないように、役場と協力して行きたいと考えています。 今年は少し大きな目標をたてましたので一年では結果は出ないと思いますが、第一歩としてスタートしたいと思います。
 皆さんも良いお年をお迎えください。
平成30年1月