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ご挨拶 -平成30年9月

 今年の夏は7月の大雨、洪水、その後の酷暑、多くの颱風と自然の驚異にさらされました。このせせらぎが皆さんのお手元に届く頃は過ごしやすい気候になっていることを期待しています。さて、昨年度の病院の決算は最近にない黒字となり、これも患者さんのおかげと職員一同喜んでいます。自治体病院の目的は少しでも多くの利潤を上げることではなく、住民、患者さんの役に立つことが最優先です。しかし、黒字であれば、さらなる住民サービスに投資をすることも可能となります。今後も医療の質の向上と健全経営の維持に努めていきたいと思っています。
 前回のせせらぎで紹介しましたように小児科診療が毎日となり、病児、病後児保育も始まり、子供を持つ皆さんには安心してこの地域に暮らしていただけるものと確信しています。多くの若いご夫婦が住み、子供を育て、活気のある地域にしていただきたく、そのお手伝いができれば病院としてこんなに嬉しいことはありません。病院周辺の人口がどんどん減っていくのは寂しい限りです。若者が定住できるように医療福祉の面から貢献したいと思っています。 次に今後日野病院が力を入れていきたいと思っている人間ドックについて述べさせていただきます。近年の医療機器の進歩は病気を正確に診断するだけではなく、発症する前段階をつかまえることができるようになってきました。例えば、今回当院に導入した24時間血糖測定器リブレは糖尿病になる前の段階を診断できます。正常だと思っている人が糖尿病予備群であることが分かります。初期の段階で発見できれば治療も容易にできます。リブレを用いた糖尿病ドックを始めますので,ぜひ受けてみて下さい。
 その他にも肝臓のMRI検査は5〜10mmの小さな前がん病変をはっきりと描出することができ、肝硬変の患者さんの診療に使われています。頚動脈エコーはわずかな動脈硬化を検出できます。胃カメラの特殊光画像は胃がんや食道がんの前がん病変を検出できます。超音波検査では肝臓の硬さを測定することでわずかな肝線維化を検出できます。日野病院でもこれらを診療に、人間ドックに使用しています。病気になる前に病気の芽を摘んでおけば安心して暮らすことができます。日野病院では今後このような機器を用いた人間ドックを充実させていきますので,ぜひご利用下さい。 
                                                         平成30年9月