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昨年度を振り返って ~”あやめ"指定管理者の更新、へき地医療拠点病院の指定など~ -平成24年5月

 
大雪に見舞われた東北地方ほどではないものの、昨年に引き続き今年も寒く、雪の多い厳しい冬でした。しかし、遅れて咲いた桜が散り始めた今日この頃、気温はいきなり上昇し、まるで春を飛ばして一気に初夏に入ったようです。今年の夏が一体どのくらい暑くなるのか心配になります。
 さて、表1に昨年度の日野病院組合の主な出来事をまとめました。まず始めにご報告したいのは介護老人保健施設“あやめ”についてです。早いもので平成23年3月31日をもって最初の指定管理期間が満了となりました。その間に、“あやめ”はこの地域の福祉・介護を支える重要な施設に成長しました。武田千濤施設長を始め職員の皆さまのご努力に敬意を表したいと思います。
 江府町との間で契約が更新され、4月1日から引き続き日野病院組合が“あやめ”の指定管理者になりました。介護報酬は引き下げられ、人材確保も格段に難しくなっているなど、前回の契約時に比較して“あやめ”の経営環境は厳しさを増しています。地域の皆さまのご協力なくしては“あやめ”の存続は望めないということを強調したいと思います。
 次にご報告したい出来事は、平成24年2月1日に日野病院がへき地医療拠点病院に指定されたことです。現在のところ、鳥取県で日野病院以外に指定を受けた病院は鳥取県立中央病院と鳥取大学医学部附属病院のみです。
 このへき地医療拠点病院は国のへき地保健医療計画で創設された制度であり、へき地において種々の診療支援が実施可能な病院に対して都道府県が与える名称です。かつては二次医療圏毎にへき地中核病院、へき地医療支援病院が置かれていましたが、二次医療圏単位では診療支援の展開に限界がありました。そこで、二次医療圏より広い範囲の都道府県単位で、へき地医療拠点病院群が編成されることになったのです。
 日野病院が指定された理由は、黒坂診療所と二部診療所の2ヶ所のへき地診療所に定期的に医師を派遣してきた実績が評価されたためです。今後は、鳥取大学医学部地域医療学講座(谷口晋一教授)、江尾診療所(武地幹夫所長)と協力して、総合医の育成を目指した学生教育を行うことで、へき地医療拠点病院としてのさらなる役割を果たしたいと考えています。
 最後になりましたが、松田泰彦先生についてご報告しなければなりません。ご承知のように先生は開業医として永年にわたり地域の医療を支えてこられました。平成20年に閉院されましたが、その後私共のたっての願いをお聞き入れ下さり、黒坂診療所で週2回の外来診療を行っていただいておりました。この度、一身上のご都合で平成24年3月31日をもって引退されることになりました。これまでのご協力に心からのお礼を申し上げますとともに、先生の今後ますますのご健勝を願ってやみません。

平成24年5月