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年頭にあたって - 平成19年1月


本日は新病院になり6回目の開院記念日を迎えました。日野病院は昭和15年に設立された県下でも古い歴史を誇る病院の1つです。その長い歴史のなかでも特筆すべき出来事は,何といっても平成12年10月6日に起こった鳥取県西部地震です。マグニチュード7.3,震度6強の地震により、旧病院は壊滅的な被害を受けました。余震が続く困難な状況のなか,一両日のうちに75名の入院患者さま全員を無事避難させ得たことは,現在も職員にとって大きな誇りとなっています。幸い,新病院がほとんど完成していたため,11月1日には診療活動を再開することができました。私どもはこの出来事を忘れないためにも,この日を開院記念日といたしました。
現在,日野病院組合は「地域住民のニーズにあった良質な医療、保健、福祉のサービスを行い、山間地中核病院として信頼される病院を目指す」という基本理念のもとに,病院事業,在宅介護支援事業,診療所事業,老健施設事業を展開しており,医療から介護・福祉にいたるまでのさまざまなサービスを提供できる体制を整えました。
 しかしながら,少子高齢化,医療資源の枯渇化を背景として,医療を取り巻く環境は日に日に厳しいものとなっています。日野病院には皆様に対しての質の高い保健,医療,福祉の提供と同時に,安定した経営が強く求められています。私どもは,地域の他の医療機関,介護・福祉施設,行政の力をお借りし,地域完結型の医療のさらなる充実・拡大を図ることはもちろん,皆様のご理解を得て病床規模や人員配置の適正化などにより効率的で持続可能な経営形態への転換を押し進めていこうと考えています。日野病院への末永いご支援を心からお願い申し上げまして,ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

平成19年1月