出かける医療・近づく医療

ご挨拶

新型コロナウイルスワクチンは世界を救うか!                                                                                                  日野病院長 孝田 雅彦

孝田院長

 医療従事者に対するワクチ ン接種が始まり、私もワクチ ンを接種しました。これで 100%安心とはなりません が、かなりリスクは減少した といえます。変異型ウイルス が急速に広まっている中、変異型ウイルスに対してワクチンが有効 あるいは効果は減弱するなど、まだ十分な科学的データがない状況 ですが、だからといってワクチンを打たずに無防備でいることが最 善だということはありえません。私が医者になっていつも思い知ら されることは良きにつけ悪しきにつけ、医学医療に100%という ことはなく、うまくいかなかったときのことを考えてプランB、C を準備しておくことが重要です。現在のワクチンが変異型に対して 効果が少ないとしても 変異型に対する新たなワクチンを早急に開 発すれば良いのです。今回のワクチンはmRNAを組み込んでいるた め、このmRNAの配列を少し変更するだけですぐに変異型に対する ワクチンは完成します。いろいろな変異型に対するmRNAを含んだ ワクチンを作れば1回の接種で多くの種類の変異型に対して効果を 発揮できます。おそらく、多くのワクチン会社が開発に着手してい ると思います。ワクチンの接種率が6〜7割を超えれば、新型コロ ナ感染症は自然と終息するはずです。プランCは治療薬の開発です。 新型コロナウイルスに対する特効薬はまだできていません。しかし、 現在の創薬技術、特にスーパーコンピューターを用いた創薬であれ ば 数年以内には特効薬が完成すると思います。インフルエンザに 対する薬があるように、エイズやC型肝炎ウイルスに対する薬があ るように必ず薬はできると思います。それまでは、様々な対策で凌 ぐことが必要です。特に高齢者や基礎疾患のある患者さんはできる だけ早急にワクチンを接種しましょう。高齢者も基礎疾患のある患 者さんもワクチンの副反応が若い人に比べて強く出るわけではあり ませんし、感染したときは重症になる確率が高いので、最もワクチ ンが有用な対象です。副反応に対するマスメディアの過敏な報道に 惑わされることなく、自分の命を守りましょう。
 さて、次に今年度からの新しい当院の医師をご紹介します。内科 には平井実佳子先生、中井翼先生、池田紗矢先生、整形外科には石田 孝次先生が新しく着任されました。住民の皆さんのかかりつけ医と して様々な診療、相談に答えていただけると思います。また、脳神 経外科の外来が第1、3週の月曜日に行われ、日野病院の専門外来 がいっそう充実します。
 最後に昨年度の職員表彰の発表を行います。病院長特別賞は新型 コロナ感染対策に活躍された佐々木修一医長、長尾孝夫臨床検査室 長、山形睦美看護師長、野坂由貴子看護師長、磯江光代主任看護師 の5名に贈られました。佐々木医長は新型コロナ感染疑い患者の診 療から病棟の改築、発熱外来棟の企画・建設まですべての対策に尽 力されました。長尾室長は情報収集からPCR検査の確立、実施ま で大変な量の勉強をしながら感染対策を立案していただきました。 山形師長はPCR検査の検体採取から外来での感染対策、野坂師長 と磯江主任は病棟の感染対策、マニュアル作成、チーム看護体制の 構築に取り組んでいただきました。新型コロナ対策は今後も続きま すが、基盤を作っていただいたことに深謝し賞したいと思います。 山口浩一ソーシャルワーカーは透析患者の送迎制度を確立したこと と入院患者の自宅退院に関与する因子の研究により鳥取医学雑誌に 論文を発表した学問的功績により局長賞を授与されました。
 今後も日野病院は通常診療の充実に加え、新型コロナ対策、ワク チン接種と住民の皆さんの健康に貢献したいと思います。
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院長プロフィール

学歴
昭和59年3月 鳥取大学医学部医学科卒業
昭和59年4月 鳥取大学大学院医学研究科内科系入学
平成元年3月 鳥取大学大学院医学研究科内科系修了
資格
平成4年12月 日本消化器病学会専門医 第20637号
平成年 1月 日本消化器病学会指導医 第1950号
平成6年4月 日本肝臓学会専門医 第2238号
平成10年4月 日本肝臓学会指導医 第555号
平成3年12月 日本消化器内視鏡学会専門医 第910420号
平成8年10月 日本超音波医学会超音波専門医 第1241号
平成11年12月 日本超音波医学会超音波指導医 第642号
平成16年12月 日本内科学会認定内科医 第83104号
職歴
昭和63年 4月 大阪回生病院内科医師採用
平成元年7月 池田回生病院転勤
平成4年 3月 池田回生病院退職
平成4年 4月 鳥取大学医学部臨床検査医学講座文部教官助手採用
平成5年 7月 鳥取大学医学部臨床検査医学講座学部内講師
平成11年 7月 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師
平成11年 7月 ドイツ連邦共和国Erlangen Nuernberg 大学医学部第一内科留学
平成12年 7月 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師復職
平成13年 8月 鳥取大学医学部付属病院第二内科講師
平成15年 7月 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野助教授
平成19年 4月 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野准教授
平成27年 4月 鳥取大学医学部附属病院消化器内科科長
  鳥取県肝疾患相談センター長併任
平成28年7月 日野病院副病院長
平成28年10月 日野病院長 
学会及び社会における活動等(所属学会;役職等)
昭和59年 12月 日本内科学会会員
平成16年 12月 日本内科学会認定内科医
昭和60年 1月 日本消化器病学会会員
平成4年 12月 日本消化器病学会認定医
平成9年 5月 日本消化器病学会中国支部会評議員
平成17年 1月 日本消化器病学会評議員
昭和61年 1月 日本肝臓学会会員
平成9年 12月 日本肝臓学会西部会評議員
平成10年 4月 日本肝臓学会指導医
平成18年 5月 日本肝臓学会学会評議員
昭和61年 1月 日本消化器内視鏡学会会員
平成3年 12月 日本消化器内視鏡学会専門医
平成21年 11月 日本消化器内視鏡学会中国支部評議員
平成元年9月 日本超音波医学会会員
平成B年 10月 日本超音波医学会超音波専門医
平成11年 12月 日本超音波医学会指導医
平成17年 5月 日本超音波医学会中園地方会幹事
平成7年 10月 日本臨床薬理学会会員
平成8年 5月 日本門脈圧尤進症学会会員
平成28年 5月 日本プライマリーケア連合学会会員
非常勤職歴、その他特記事項
平成7年 4月 鳥取県肝臓癌抑制対策評価委員会、委員
平成7年 4月 鳥取県健康対策協議会肝癌対策専門委員会、委員
賞罰
平成13年 3月 鳥取大学下田賞
平成16年 3月 鳥取大学教育功績特別賞
平成16年 10月 鳥取大学医学部研究助成
平成17年 6月 Hepatology research 賞
平成25年 8月 鳥取大学医学部研究助成
平成26年 3月 鳥取大学日ノ丸報恩会科学研究業績表彰
平成28年 5月 Hepatology Resarch High Citation 賞