ご挨拶
年頭のご挨拶 ~新年明けましておめでとうございます~ 日野病院長 孝田 雅彦

今年は亥年です。日野に来てから二回ほどイノシシを見ました。テレビで見るとなんとなく滑稽で可愛く見えますが、実物は思ったよりも大きく迫力があり、野生動物そのものでした。車にぶつかって来ないように祈るのみでした。しかし、患者さんから頂いた猪の肉は臭みもなく、すき焼きや鍋に入れてとても美味しくいただきました。都市では味わえない田舎の良さでしょう。
さて、昨年は日野病院も大きく変わりました。4月から小児科の診療が毎日となりました。日野郡に住む若いお父さんお母さんも安心ではないでしょうか。親の最大の願いは子供が元気に育ってくれることです。これが、昨年日野病院がおこなった最大の地域貢献です。また、12月からは外国人医師のイ・ヨンイ(李英伊)先生が内科医師として努めてくれています。イ先生は韓国出身で新聞社の編集長を務められた後、韓国の医学部を卒業し家庭医として勤めておられました。さらに、日本の医師国家試験に合格され鳥取大学の研修医として地域医療研修のため日野病院に来られました。日野病院を気に入っていただき、職員として12月より働いていただいています。日本語も堪能で、優しい先生ですので患者さんにも喜んでもらっています。今後、日本の医療を学びながら、医師としてのキャリアを積んでもらうとともに、我々も韓国の医療の良いところを教えてもらって日野病院が国際的な病院になればいいなと思っています。日野病院には鳥取大学地域医療総合研修教育センターが設置され、地域医療の拠点病院として実績を上げていますが、さらに国際的な発展ができればと期待しています。
昨年はスタッフの確保を大きな目標として掲げました。内科では長年働いていただいた熊野健太郎先生がご開業により退職されましたが、佐々木先生、イ先生が加わり、増員となりました。また、看護師も4月には新卒の新人が9名加わります。放射線技師も1月から1名増員となりました。このようにスタッフはかなり充実してきました。今年はこの新人たちを含めて人材育成を日野病院の一番の目標として、診療内容もさらに充実させたいと考えています。
次に昨年から随時追加している新しい人間ドックを紹介します。昨年は脳ドックにvsRADという認知症早期発見のための検査を加えました。頭部MRIをとるだけでアルツハイマー病の初期病変を見つけ、予防に取り組むことができます。また、初期糖尿病発見のため、リブレ(24時間2週間血糖測定)を導入いたしました。さらに、肝エラストグラフィーを2月頃より人間ドックに導入します。これは肝臓の硬さを測定し、肝臓病の進行度、肝臓がんのできるリスクを予測するものです。特に糖尿病や肥満のある患者さんはぜひ測定し、肝臓病の進み具合を知って予防の一歩にして下さい。これらはいずれも初期の疾患を発見するための最新医療です。ご家族そろって日野病院の人間ドックを受けてみませんか。この一年健康で良い年にして下さい。 平成31年1月
院長プロフィール
学歴 | |
昭和59年3月 | 鳥取大学医学部医学科卒業 |
昭和59年4月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系入学 |
平成元年3月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系修了 |
資格 | |
平成4年12月 | 日本消化器病学会専門医 第20637号 |
平成年 1月 | 日本消化器病学会指導医 第1950号 |
平成6年4月 | 日本肝臓学会専門医 第2238号 |
平成10年4月 | 日本肝臓学会指導医 第555号 |
平成3年12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 第910420号 |
平成8年10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 第1241号 |
平成11年12月 | 日本超音波医学会超音波指導医 第642号 |
平成16年12月 | 日本内科学会認定内科医 第83104号 |
職歴 | |
昭和63年 4月 | 大阪回生病院内科医師採用 |
平成元年7月 | 池田回生病院転勤 |
平成4年 3月 | 池田回生病院退職 |
平成4年 4月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座文部教官助手採用 |
平成5年 7月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座学部内講師 |
平成11年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師 |
平成11年 7月 | ドイツ連邦共和国Erlangen Nuernberg 大学医学部第一内科留学 |
平成12年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師復職 |
平成13年 8月 | 鳥取大学医学部付属病院第二内科講師 |
平成15年 7月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野助教授 |
平成19年 4月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野准教授 |
平成27年 4月 | 鳥取大学医学部附属病院消化器内科科長 |
鳥取県肝疾患相談センター長併任 | |
平成28年7月 | 日野病院副病院長 |
平成28年10月 | 日野病院長 |
学会及び社会における活動等(所属学会;役職等) | |
昭和59年 12月 | 日本内科学会会員 |
平成16年 12月 | 日本内科学会認定内科医 |
昭和60年 1月 | 日本消化器病学会会員 |
平成4年 12月 | 日本消化器病学会認定医 |
平成9年 5月 | 日本消化器病学会中国支部会評議員 |
平成17年 1月 | 日本消化器病学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本肝臓学会会員 |
平成9年 12月 | 日本肝臓学会西部会評議員 |
平成10年 4月 | 日本肝臓学会指導医 |
平成18年 5月 | 日本肝臓学会学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本消化器内視鏡学会会員 |
平成3年 12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 |
平成21年 11月 | 日本消化器内視鏡学会中国支部評議員 |
平成元年9月 | 日本超音波医学会会員 |
平成B年 10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 |
平成11年 12月 | 日本超音波医学会指導医 |
平成17年 5月 | 日本超音波医学会中園地方会幹事 |
平成7年 10月 | 日本臨床薬理学会会員 |
平成8年 5月 | 日本門脈圧尤進症学会会員 |
平成28年 5月 | 日本プライマリーケア連合学会会員 |
非常勤職歴、その他特記事項 | |
平成7年 4月 | 鳥取県肝臓癌抑制対策評価委員会、委員 |
平成7年 4月 | 鳥取県健康対策協議会肝癌対策専門委員会、委員 |
賞罰 | |
平成13年 3月 | 鳥取大学下田賞 |
平成16年 3月 | 鳥取大学教育功績特別賞 |
平成16年 10月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成17年 6月 | Hepatology research 賞 |
平成25年 8月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成26年 3月 | 鳥取大学日ノ丸報恩会科学研究業績表彰 |
平成28年 5月 | Hepatology Resarch High Citation 賞 |